ミキレポ・第三弾は、「お絵かきは楽しす」をスローガンにイラストに特化したSNS
pixivに遊びに来ました!!
まさかの代表取締役の片桐孝憲さんに突撃インタビュー!

フレンドリーで気さくな社長さんでした☆






受付のタッチ式のパソコンくん!
タッチするとその方を呼び出してくれる。

壁には、pixivに来たお客さんやユーザーさんが書いたもの。
お!中には、ももいろクローバーZのメンバーの絵も!わくわく

ピクシブたんの痛チャリ発見!!



これもユーザーさんの絵だそう。
うますぎ!!


ーpixivのコンセプトを教えてください。

pixivは絵を描く人のプラットホーム、または作ったものを発表する場所になったと思っています。作ったひとにとって、モノ作りがより楽しくなるようなコミュニティだったり、そういう場所であればいいなと思ってます。


ー片桐さんはどんな学生生活を送っていたのでしょうか?子どもの頃から絵は好きだったのですか?

中学までは超ど田舎に住んでいて、高校から浜松で1人暮らしを始めて、毎日友達と遊んでいました。「毎日友達に会えるような状況を一生続けるにはどうすればいいのかなぁ」と考えたときに自分で会社を作れば今一緒にいる友達と働ける!と思い、上京してとりあえず大学に行きました。大学時代はネットしたり、デザインとか映像を作っていたので基本的にずっと家にいました。もともとデザインが好きだったのでその延長で絵も好きだったのですがpixivを開発した馬骨(ばこつ)というエンジニアもイラストレーターになりたかったくらいなので絵は好きです。というか映画や音楽と一緒で、絵は誰でも好きなんだと思います。(笑)

ー高校の時に起業しようと思ったんですか?すごい!

そうですね、東京に行って起業したいなって思いました。ちょうど当時、A BATHING APEとかundercoverを筆頭に裏原のファッションブランドが友達同士で始めて、成功していくというのを見ていたので、ああいう風にすればいいんだと思っていました。今ネットでいう所のGoogleとかFacebookの成功ストーリーに近いものがあったので。それで2000年に大学に入学してすぐインターネットを始めて、インターネットが面白すぎて、4年間くらい引きこもっていました。当時はインターネットが超好きだったら、ホームページを作るみたいなカルチャーがあったので、ホームページを作ったり、デザインやったり、映像を作ってみたりしていました。そこから大学を辞めて、そのままネットで知り合った友人と会社を作りました。

ーかっこいいライフスタイルですね!

でも、本当に会社作るときは何も考えていなかったです。普通に食べていくために、受託開発の仕事して、自分たちのサービス作らないといけないなあと色々作っているうちに、馬骨さんというイラストを描くのも見るのも好きなエンジニアがpixivを開発しました。

ー片桐さん自身も絵を投稿されたりするんですか?

投稿してますよ。スケッチブックにも描いてます。でもやっぱ絵は難しいですねー(笑)

pixiv社員さんのみんなのスケッチブック。




ーpixivの立ち上げ当初は、大変でしたか?

pixivがスタートした時は本当にお金がなくて、なさすぎて消費者金融から200万円借りて、最初の危機を凌ぎました。それに先輩経営者や社内からも絶対にビジネスにならないからやめたほうがいいと言われ続けてたのが辛かったですね。


Pixiv開発時の初期サーバー!
Googleが最初がベニア板一枚から始まったなら、自分にもできるだろうと思ったそうです。


ーやはり起業するのは大変なんですね。これほどまでにpixivが大きく成長すると予想してましたか?

pixivができた時は、全然ダメだと思っていました。それまで〇〇に特化したSNSとか本当にいっぱいできてほとんど全部ダメという状態だったし、写真とイラストの判別をシステムで制限しない状態でユーザーが運営側の意図したようなイラストを投稿したようなイラストを投稿してくれるようにならないじゃないかとかそんな風に思っていました。それでもリリースしてすぐにユーザーが増えていって、すぐに「ピクシブたんを描こう」という企画がユーザー発ででてきて、それを見て本当に感動しました。ユーザーが"pixiv"というものを意識して作品を描いてくれたことが嬉しすぎてこのサービスは、めちゃくちゃいいなと思いました。

ーユーザー間で生まれた企画だったのですね、てっきり会社で募集していたのかと思ってました!

そう、ユーザーが始めて、1年後に会社の正式な企画として発動しました。

pixivグッズいっぱいもらった!!ピクシブたん可愛い♥
実際はステッカーこの2倍くらい頂きました(笑)嬉しいー!
非売品pixivストラップも!☆


ー社員さんてどれくらいいらっしゃるんですか?

今50人くらい。三分の二がエンジニアやデザイナーです。他は中野ブロードウェイでアーティストの村上隆さんと一緒にやっているpixivZingaroの企画やグッズ制作をするチームと広告の管理・販売をするチームがあります。


ー50人で410万人のユーザーを支えてるんですね!日本国外のユーザーってどのくらいいるんですか?

海外のユーザーは12%くらいいて、特に台湾・韓国・中国・タイ。アメリカも多いんですがアジアのユーザーが多いのが特徴です。


ーサイト見てみて思ったのですが、ほかのポートフォリオのサービスに比べ、圧倒的にアニメっぽい絵が多く感じたのですが、他のテイストのユーザー層もいるんですか?

基本的にはどんな絵でもありとしていますが、同人やアニメ絵や漫画絵・・・イラスト的なものが今は多いです。アナログ絵も増えています。


ー今のイラストSNS事情を教えてください。

昔から趣味で絵を描く人達は多かったと思いますが今はコンピュータが安くなったり、ソフトが充実してきたり、"描き方"が書籍やウェブで公開されたり、作品を公開するのもpixivやブログ等があったりして、描いてネットに公開する人というのがこの4、5年かなり増えました。昔は淡々と1人で描いてアップするだけだったのがSNS・・・pixivやTwitter、Ustreamで交流しながらコラボしたり、同じテーマで絵を描いたり、コミュニケーションから作品が創られていると思っています。


ーみなさん使ってるパソコンがそれぞれ違いますね。

普段は会社からコンピュータを支給させるでしょう。でも、普通に考えたら自分の使いたいコンピュータで仕事したいじゃないですか?Windows使いたい人もいるし、Mac使いたい人もいるし、キーボードも英語配列がいいとか最新スペックのマシンがいいとか・・・。なのでピクシブでは、会社で購入費を10万円支援して自分で自分のパソコンを買うという事にしています。僕だったら会社からよくわからないマシンを支給されたら萎えるんで。

iMacやWindows、MacbookAirの方もいました。


ー今後の展望をお聞かせください。

サービスとしては国際版というのをプロトタイプでリリースしているので、これをもっと改善して、海外のユーザーを増やしたいです。それと"絵を描くのをもっと楽しくする"というサービス理念なので、サービスの規模だけでなく、創作がもっと楽しくなるような周辺サービスや環境を充実させていきたいです。


ー片桐さんみたいな経営者憧れます!将来の私にアドバイスをお願いします!

人にいっぱい会って、コミュニケーションすることって楽しくて、それが仕事だとか勉強だとか勘違いしやすいけど、もうFacebookとかTwitterがあるからいろんな人を知っている・知り合いであることってあんまり価値がない。何かのプロになるのなら1つのことに1万時間以上はかけないといけない。だから引きこもって何かに没頭して、何かのオタクになったほうが圧倒的に価値が高いんで、そうなったほうがいい!というのが僕からのアドバイスですね(笑)


ー社長ならではの深い良い話が聞けてとても感動しました。私もそれくらい没頭する何かを見つけたいと思います。片桐さん、ありがとうございました!