今日は株式会社Goodpatchにお邪魔させていただきました!わーい!!!
前からお邪魔したかったので嬉しいい!!仕事や会社の文化についてCEOの土屋尚史さんにお話をお伺いしてきました。
WEBデザインの会社は以前からあったんですが、今のWEBのデザインとは変わってきています。昔はWEBって広告のためのものっていう認識がすごく強くて、ホームページも広告的な意味で作る会社が多かったと思います。だけど、スマートフォンが出てきてから、ユーザーと長期的に関わるものが増えてきました。広告は単発なものだけど、WEBサービスやアプリは違う。いかにユーザーに使ってもらって、ユーザー数を増やしてくとか自社にファンになってもらうとか、そういうモデルになってきています。
この数年で色々なものが無料で使えるようになり、まずは試してみてみるっていう文化になりました。そこから課金するフリーミアムなモデルが増えたときに、ユーザーが何を基準にサービスを選ぶかっていうとやっぱり使いやすさや自分の好みのデザインで選ぶと思うんです。
そのコワーキングスペースの名前が「Dogpatch Labs(ドッグパッチラボ)」というのですが、ここから社名をとっています。 パッチの意味は「繋ぐ」っていう意味があるんですが、日本と世界をパッチするっていう意味からGoodpatchとつけました。
そうですね。シリコンバレーに行った時には家族もいて子供もいましたね。
生後8ヶ月の子供を連れてシリコンバレーにいきました。しかも無給のインターンっていう(笑)。今考えるとひどいお父さんですよね(笑)。
日本でアプリを作ると当時はWEBサイトをそのままアプリに押し込むみたいな作り方をしていました。とにかく機能重視で色んなことができることがすごいみたいな。でも、シリコンバレーでは違いました。ユーザーの体験がベースになり、それを最大化させるUIを考える。さらにボードメンバーにデザイナーがいたり、経営層がデザインやUIが他のサービスとの差別化になることを知っていました。 日本の会社も世界中で使われるようなサービスを生み出すためには必ずUIに力を入れなきゃいけない時代がくるだろうなと思っていたので、そのタイミングですべて捨ててUIにフォーカスしたっていうのが3年前です。
そうですね、Goodpatchは家族持ちの社員も多いんですよ。平均年齢が20代後半なんですが、家族持ちや既婚者が多いです。僕も夜遅くまで残らないで8時には帰っちゃいます。
面接で残る場合もありますが、家に帰って家族と飯食って、お風呂入れて〜っていう生活です。他の社員も子供持ちが多いから本当に残業もしないですね。そのほうが効率的だし みんな子供と遊ぶために帰るみたいな。土日出勤もないです。
その割にイベントが盛りだくさんで、タフですね。後一ヶ月に一回ピザパッチっていうのがあって、みんなでオープンスペースでわいわいピザを食べるっていう。かなり初期からやっています。
毎日朝礼と終礼があるんですけど 朝礼で必ずライトニングトークをするんです。社員が当番で、持ってる知識や最近気になったこととか。そういうのを毎日プレゼンしています。
そういう情報感度の高い人たちだけが集まっている会社だと思います。技術力があるからとかじゃなくていかにインターネットやアプリ、デザインが大好きっていうマインドのところで選んでいるので、たとえ技術が現時点で高くてもマインドが合わないひとは採用していないです。
これは、グノシーのアプリをデザインしてから有り難いことに仕事が舞い込んでくるようになりました。しかし、その時自社には20人いたのですが、ディレクターとデザイナーしかいなくて1人もエンジニアがいなくて。
その時にディレクターが仕様を作って、デザイナーがデザインをして、そのデザインデータと仕様書をエンジニアに渡していました。そうして、動いたものが返ってきてみたら すごい使いづらいじゃんみたいな状況がでたわけですよ。仕様書ベースだからコミュニケーションがとれない。だから感覚的にこうしたらこう動くみたいなことが伝えられないのが悩みの種でした。 その時に海外でたくさんプロトタイピングツールが出始めてきて、当時Flinto(フリント)っていうサービスを使ってたんですが、まあすごいサービスで。自分たちの制作のプロセスががらりと変わってしまった。使ってたんですが、チームの共有が難しくて、フィードバックを出すのも使いづらかった。そもそもFlintoの作られ方はフリーランスの人たちがモックアップをひとりで作るための設計になっていて、チームで共有したりフィードバックを出す機能が全く入っていませんでした。自分たちはディレクター・デザイナー・エンジニアでチームになってひとつのサービスを作るっていうやり方だったのでもっとよくできるなって思い、作り始めました。
サービス自体英語のUIで作っていたので、海外展開は考えています。海外に関しては考え方を少し変えなきゃいけない部分があり、日本はツールを導入したらそれを使うっていう文化があります。というかプロトタイピングするっていう文化すらないので、プロトタイピングツールを売ってるんじゃなくてプロトタイピングの「プロセス」を導入しようとしているほうに近いです。そうしたほうがもっと良いサービスが生まれるから。 でも海外はプロトタイピングツールを使うのは当たり前になってるので、デザイナーに選ばれなければいけない。会社が導入したから使うんじゃなくて俺たちが自分達がイケてると思うツールを使うんだっていう感じです。日本は法人営業という形ですが、海外はミートアップを開いてデザイナーコミュニティに入っていかなければならない。それが大きな違いです。
前からお邪魔したかったので嬉しいい!!仕事や会社の文化についてCEOの土屋尚史さんにお話をお伺いしてきました。
Goodpatch(グッドパッチ) ユーザーインターフェース(UI)のデザイン・設計に特化した会社です。 ニュースアプリ グノシーのUIデザインを手がけたことから注目を集め、現在はプロトタイピングツール「Prott(プロット)」をリリース。現在は69カ国、18,000人に使われているそうです。
エントランスにはリラックマとGoodpatchのロゴがお出迎え!かわいい…! |
iBeaconのEstimoteがある!!!これを使って勤怠管理をしていく予定だとか。ハイテクだ!! |
UIデザイン会社のお仕事って?
ーGoodpatchについて教えてください!
Goodpatchでは主に2つやっていることがあります。 1つ目に「UIデザイン」。企業の新規事業やアプリのUIデザインを受託しています。ですが、UIデザインからではなく企画の段階から関わり一緒にサービスデザインから作っていくという感じです。 2つ目は「Prott(プロット)」というプロトタイピングツールを開発しています。今回お話を伺ったCEO 土屋尚史さん |
ー普通のWEBデザインや制作会社との違いはなんでしょうか?
生後8ヶ月の子供を連れてシリコンバレーに
ーどうして会社を立ち上げたのでしょうか?
元々はコワーキングスペースの事業をやろうと思っていました。4年前にシリコンバレーで少し働いていたとき、当時日本ではまだあまりなかったコワーキングスペースがたくさんあって。訪れたコワーキングスペースでは、湾岸沿いにあって船の倉庫の2階を改装してワークスペースにしていました。オフィスの中心には大きなキッチンがあって、ランチ時になるとみんなでランチを作ったり、自分のサービスについてプレゼンをしてたりするんです。そのプレゼンに対して、他のスタートアップがフィードバックをする。その文化やオフィスの雰囲気を見て、「これがクリエイティブなオフィスなんだな」と衝撃を感じました。卓球台がある…!!! |
ーなるほど…!日本じゃなかなかないロケーションと文化ですね。
そのコワーキングスペースの名前が「Dogpatch Labs(ドッグパッチラボ)」というのですが、ここから社名をとっています。 パッチの意味は「繋ぐ」っていう意味があるんですが、日本と世界をパッチするっていう意味からGoodpatchとつけました。
ーサラリーマンをやめて、シリコンバレーに行くのは思い切りましたね…!
そうですね。シリコンバレーに行った時には家族もいて子供もいましたね。
ーえええ!お父さんじゃないですか!
生後8ヶ月の子供を連れてシリコンバレーにいきました。しかも無給のインターンっていう(笑)。今考えるとひどいお父さんですよね(笑)。
ピクサーやグーグルなどシリコンバレーにまつわるグッズがいっぱい:D |
ーどうしてUI事業をはじめたのでしょうか?
日本でアプリを作ると当時はWEBサイトをそのままアプリに押し込むみたいな作り方をしていました。とにかく機能重視で色んなことができることがすごいみたいな。でも、シリコンバレーでは違いました。ユーザーの体験がベースになり、それを最大化させるUIを考える。さらにボードメンバーにデザイナーがいたり、経営層がデザインやUIが他のサービスとの差別化になることを知っていました。 日本の会社も世界中で使われるようなサービスを生み出すためには必ずUIに力を入れなきゃいけない時代がくるだろうなと思っていたので、そのタイミングですべて捨ててUIにフォーカスしたっていうのが3年前です。
プライベートや家族を大切にする文化
ーご家族がいて、これだけ思い切ったことができるのはすごいです…。
そうですね、Goodpatchは家族持ちの社員も多いんですよ。平均年齢が20代後半なんですが、家族持ちや既婚者が多いです。僕も夜遅くまで残らないで8時には帰っちゃいます。
ー上司が帰らないから帰りづらい…みたいな状況がない訳ですね!
面接で残る場合もありますが、家に帰って家族と飯食って、お風呂入れて〜っていう生活です。他の社員も子供持ちが多いから本当に残業もしないですね。そのほうが効率的だし みんな子供と遊ぶために帰るみたいな。土日出勤もないです。
新しいオフィス「Goodpatch annex(グッドパッチアネックス)」の設計図。(完成したらお邪魔したい…!) |
ースタートアップぽくない!!素敵!!
その割にイベントが盛りだくさんで、タフですね。後一ヶ月に一回ピザパッチっていうのがあって、みんなでオープンスペースでわいわいピザを食べるっていう。かなり初期からやっています。
Goodpatchの10年後について社内ワークショップを行ったときのものだそう。 |
ーDogpatch Labsの文化がしっかりと生かされてますね。
毎日朝礼と終礼があるんですけど 朝礼で必ずライトニングトークをするんです。社員が当番で、持ってる知識や最近気になったこととか。そういうのを毎日プレゼンしています。
ーMEMOPATCHを拝見していると情報の取得するスピードがとっても早いですよね。
そういう情報感度の高い人たちだけが集まっている会社だと思います。技術力があるからとかじゃなくていかにインターネットやアプリ、デザインが大好きっていうマインドのところで選んでいるので、たとえ技術が現時点で高くてもマインドが合わないひとは採用していないです。
Prott 世界展開の挑戦
ープロトタイピングツールも今まで日本あまり見られなかったですが、これもシリコンバレーで感じた問題なのでしょうか?
これは、グノシーのアプリをデザインしてから有り難いことに仕事が舞い込んでくるようになりました。しかし、その時自社には20人いたのですが、ディレクターとデザイナーしかいなくて1人もエンジニアがいなくて。
ーえええ!!
その時にディレクターが仕様を作って、デザイナーがデザインをして、そのデザインデータと仕様書をエンジニアに渡していました。そうして、動いたものが返ってきてみたら すごい使いづらいじゃんみたいな状況がでたわけですよ。仕様書ベースだからコミュニケーションがとれない。だから感覚的にこうしたらこう動くみたいなことが伝えられないのが悩みの種でした。 その時に海外でたくさんプロトタイピングツールが出始めてきて、当時Flinto(フリント)っていうサービスを使ってたんですが、まあすごいサービスで。自分たちの制作のプロセスががらりと変わってしまった。使ってたんですが、チームの共有が難しくて、フィードバックを出すのも使いづらかった。そもそもFlintoの作られ方はフリーランスの人たちがモックアップをひとりで作るための設計になっていて、チームで共有したりフィードバックを出す機能が全く入っていませんでした。自分たちはディレクター・デザイナー・エンジニアでチームになってひとつのサービスを作るっていうやり方だったのでもっとよくできるなって思い、作り始めました。
国際色豊かな職場、海外からインターンをしに来られる学生もいるそう。 |
ーたくさんの国の方に使われているのですね!これからも海外ユーザーを増やしていく活動はされるのでしょうか?
サービス自体英語のUIで作っていたので、海外展開は考えています。海外に関しては考え方を少し変えなきゃいけない部分があり、日本はツールを導入したらそれを使うっていう文化があります。というかプロトタイピングするっていう文化すらないので、プロトタイピングツールを売ってるんじゃなくてプロトタイピングの「プロセス」を導入しようとしているほうに近いです。そうしたほうがもっと良いサービスが生まれるから。 でも海外はプロトタイピングツールを使うのは当たり前になってるので、デザイナーに選ばれなければいけない。会社が導入したから使うんじゃなくて俺たちが自分達がイケてると思うツールを使うんだっていう感じです。日本は法人営業という形ですが、海外はミートアップを開いてデザイナーコミュニティに入っていかなければならない。それが大きな違いです。
お邪魔した際、社員さんから挨拶をして頂いたり、帰り際に「ミキレポさん!ありがとうございました!」と別の社員さんがお声かけてくださったりとっても嬉しかったです...!社内の交流も盛んなのにプライベートタイムを大事にしている社風は土屋さんならではですね。本当に素敵なオフィスでした。ありがとうございました!